Zanden Model 1200 Signature 発売

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2020年4月に Zanden Model 1200 Signature の概要をお話ししていましたが、ようやくカタログモデルの最終仕様が決定しました。

概要発表時の試聴用試作機から引き継いだ機能と変更された機能。

1:全段プッシュプルで構成された回路に変更無し。

2:5種類のイコライジングカーブに変更無し。

3:試作時に2種類だったタイムコンスタント切り替えは3種類に変更。

4:5種類のイコライジングカーブ全てにタイムコンスタント適用に変更。

以上がその内容ですが(3)の内容について追加説明をさていただきます。

「電気録音のアナログレコードの製作にはダイナミックレンジを確保しかつ長時間の再生を可能にする為に、大振幅の低域信号の振幅を狭め微小振幅の高域信号の振幅を広げるように変調した信号を用いてカッティングする方法がとられ始めました。こうした製法を使って製作されたレコードは、ピックアップした信号をそのまま増幅しても録音されたものと似ても似つかない音が出て来ます。それを録音時と同様の音に復調するレベルを表す曲線がイコライジングカーブで、簡単に説明するとカッティング時に施した変調曲線を反転させる為のものなのです。」

上記のイコライジングの他に、レコード再生時に高域上限の再生時の歪みを回避する為に信号の上昇率を抑える措置(変調)がとられていました、ザンデンオーディオシステム製フォノイコライザーが装備している所謂ノイマンタイムコンスタントと呼ばれるものがそれに当たります。過去を遡って見ても、市販のフォノイコライザーでノイマンタイムコンスタントに対応していると明言しているメーカーは寡聞にして CEC くらいしか思い当たりません。

今回の試作によりそのタイムコンスタント(時定数)が1種類だけではなくカッティングアンプにより少しづつ異なっている事に気付きました、その気付きをもたらしてくれたのは何と言っても今回のモデルが採用した(おそらく市販品では初であろう)プッシュプル化の功績です。

プロトモデル完成後、試聴を繰り返すうちタイムコンスタントはノイマン系とウエストレックス系以外にもう1種類あることが判明しました、それはオルトフォン系であり年代の新しいレコードの多くにそれを認めることができました。そしてまたそれぞれのタイムコンスタントが5種類のイコライジングカーブの全てに有効であることも確認できています。

イコライジングカーブに関しては各社独自のオリジナルを維持しているものの、タイムコンスタントはカッティングシステムのアンプ任せであると推量できます。

これから発売されるザンデンオーディオ製フォノイコライザーには、イコライジングカーブは従来からの5種類とそれら全種類に対応するタイムコンスタント3種類を設定、合計15種類のカーブ切り替えを装備する事になりました。

Zanden Model 1200S のその他の仕様は概要発表時のままですので、そちらも併せてお読みいただけると幸いです。

Retail Price List

Zanden Model 1200 Mk Ⅲ                  2500000 + TAX

Zanden Model 1200 Signature            2730000 + TAX

Up grade from 1200 Mk Ⅲ                  1630000 + TAX

 

2020/08/28