Zanden Model 120 販売開始のお知らせ

 

                STEREO PHONO EQUALIZER        

                     MODEL 120

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Zanden Model 100 Stereo Phonoequalizer の販売終了に伴い、後継モデルの Zanden Model 120 Stereo Phonoequalizer の販売を開始いたします。

オーディオアミーゴ京都では試聴機をご用意して皆様のお越しをお待ちしております。

カートリッジからフォノイコライザーに至るまでのレコードに刻まれた信号を出力する機器の中で、そのクォリティーと再現性を決定的に方向付けるキーデバイスはフォノイコライザーに他なりません。アナログレコードのプレーバックの更なる向上を図るには、 LCR 型のイコライジングサーキットを採用しているフォノイコライザーを選択することが最も理にかなっていると云えます。

何故 LCR 型なのかと云うのは Phonoequalizer for musiclovers の中でお話しした通りです、しかし現在市販されている殆どのフォノイコライザーのイコライジングサーキットは簡易型とも云える NF 型や CR 型またはその複合型を採用しており、入力の負荷変動に対処し切れているとは云い難いものがあります。また全てのイコライジングカーブをターンオーバ・ロールオフで設定が可能な SOUL NOTE E-2 を除き、その殆どが極性の切り替えも出来ずイコライジングカーブも RIAA 一種類で済ませています。

前述したように現在市販されている殆どが NF ・ CR ・ NF + CR 型のもので、ユーザーが  LCR 型のフォノイコライザーを求めようとしてもそれを叶えるのは困難な状況が続いていました。そのためプレーバックのアップグレードの要とも云える適切なイコライジングカーブを選択出来るフォノイコライザーの調達を成し得ないまま、望んでいたクォリティーに届かない事実に目をつぶり、とりあえず今をやり過ごすような聴き方をするしかありませんでした。

そしてそのような現状から脱却し、現用の機器では到底手に入れることが困難なレベルの音をなんとか獲得するべく、巷間伝え聞いたノウハウを信じて試行錯誤と迷走を繰り返すユーザーも多数存在すると思われます。しかし如何なる努力もフォノイコライザーがそのままでは問題の根源を放置するのと同じことであり、思い描いた理想のレコードプレーバックを獲得出来ずに万策尽き途方に暮れることになります。そのような苦い経験を一度ならず味わったことのあるレコードリスナーにこそ、ここに紹介させていただくザンデン モデル 120ステレオフォノイコライザー をお勧めしたいのです。

Zanden Model 120 stereo Phono Stage のイコライジングサーキットには、市販のインダクターユニットは使用せず、手間を惜しまずに作り込まれたディスクリートの LCR 型のイコライジングセクションを搭載しています。そしてザンデンオーディオ製のフォノイコライザー共通の5つのイコライゼーションカーブと極性切り替えをも装備した本機は、ステレオレコード誕生以来長きにわたって旧態依然のまま、実体の定かではない風聞の殻に閉じ込められていたアナログレコードのプレーバックを、新しい地平へと導き本来聴こえてしかるべきレコードに刻み込まれている楽音の全てを露にします。

試聴必須、 Zanden Model 120 stereo Phono Stage はまさにフォノイコライザーの原器です。ザンデンオーディオシステムの真髄を惜しみなく注いで製作された本機により、忠実に再現される本物の音楽を心ゆく迄お楽しみいただきたいと思います。

そしてまたザンデンオーディオ製のステレオフォノイコライザーのオーナーになられた方には、自動的に思いもよらない素敵なプレゼントが用意されています。それは続 Monophonic Phono Equalizer の項でもお話しさせていただいたモノーラルレコードのプレーバックに於ける、ザンデンオーディオが提唱する5つのカーブと極性切り替えの有効性についてです。

その内容とは、レコードの歴史にまつわる諸々について記されている文献の中に在る、その道の研究者達により発表されてきた著名なイコライジングカーブを検証する為、ザンデンオーディオシステムがその数値を再現したフォノイコライザーを実際に製作し、それと現在のザンデンオーディオ製フォノイコライザーに搭載されている5つのカーブと極性切り替えとを比較検証した結果、そのイコライジングカーブが電気録音のSP(78)レコードを含むモノーラルレコードへの有効性が判明したと云うことです。 それによりこれまで使用されて来たRIAA 一辺倒のフォノイコライジングでは満足を得ることが叶わなかったお気に入りのレコードから、本来の輝きを取り戻させ一層充実した音楽生活をお届け出来るようになりました。

モデル120フォノイコライザーのサイズやデザインは、Zanden Audio System が発表した新しいアンプのラインナップ  Model 3100 ・ Model 6000 ・ Model 8120 と共通のテイストで仕上げました。 モデル100は国内専用の特別仕様として設計された為に基本性能の充実を念頭においたものでしたが、このモデル120は前作のフィロソフィーを引き継ぎながらも、ワールドワイドのカタログモデルとしてより洗練された形と機能を備え、生涯の友となり得る珠玉の逸品に仕上がっています。 

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モデル120の仕様一覧

LCR 型イコライゼーション回路

極性[アブソリュートフェーズ]切り替えスイッチ

イコライゼーションカーブ5種類: Riaa, Teldec, EMI, Columbia, Decca

トランジスタ式増幅回路

ジェンセンステップアップトランス

回路部品3層電磁波遮蔽対策

入力インピーダンス:  Low MC / 36Ω, High MC / 470Ω                       

入力端子:       RCA & XLR(balanced)

出力インピーダンス:  50Ω

出力端子:                    RCAピンジャック (XLRバランスへの変更可能)

カーブ偏差:                 ±0.5dB以内

利得:                              Low MC / 71dB, High MC / 60dB

消費電力:                    6W

外形寸法: [本体]  W363×H70×D370 mm (突起物含む)                         [電源]  W77×H58×D167 mm (突起物含む)

重量:        [本体]  5.6kg                                                                                                                                       [電源]        1.2kg

本体価格: 790000 + Tax

改良などのために予告なく変更することがあります。

試聴機貸出しによる御自宅での試聴の相談も承ります。

 

2014/10/22