5)Record player

iwashimizu1

アナログオーディオを象徴するのがレコードプレーヤーでしょう、ターンテーブルシステムとも呼ばれますが意味するところは同じです。現在も途切れること無く LP レコードのニューリリースが続いていてレコードの復権と迄は行かないものの、その流れはブームになりそうな気配が伺える今日この頃。世界各地のオーディオショーでも、そこかしこで新しいターンテーブルシステムが発表されているのがそれを裏付けているかのようです。言わずもがなですが過去アナログ全盛期を経て現在に至る迄レコード愛好家の元では、未だ相当数の優れたレコードプレーヤーが稼働しています。

ターンテーブルシステムはターンテーブルの駆動方式やピックアップの方法、そして振動処理の方式もサスペンション式・リジッド等、夫々の優位性を主張し合って進化して今に至ります。それらは単独では性能を語れず、夫々の特性を引き出せるよう複合的に用いられて初めて良い結果を生み出します。

オーディオのコンポーネントの中では数少ないメカニズムとしての魅力に溢れたレコードプレーヤーは、CD 等デジタルコンテンツが多数派になった現在も健在です。そのおかげで今でも様々な形で流通していて各メーカー新旧取り混ぜた中から気に入ったものを選ぶ事が可能です。オーディオ製品の性能を価格で語る様な風潮もみられる昨今、高額な製品にはそれなりの説得力を持ち所有する歓びを満たすものがあるのも確かですが、私としてはあまりにも高額で過剰に作り込まれた製品よりもさり気なくそしてバランス良く作られたものが好ましく、シリーズの中のトップモデルではないものの中に魅力的で音も良いものを見つける事がままあります。

ターンテーブルシステムは設置場所の剛性にとても敏感であり、場所を決めてただ置いただけでは持てる能力を発揮させるのは不可能です。サスペンションタイプにしろリジッドタイプを選ぶにせよ、それらのセッティングには万全の注意深さとノウハウが必要になります。レコードプレーヤーの販売に際してはその特性に合わせた適切なアドバイスを怠らず、ユーザーにその性能を満喫してもらえる努力が必要です。勿論ユーザーがそれなりのスキルを身につけていれば問題ありませんが、メーカーと販売店はユーザーへ製品と共に適切なアドバイスを行う務めがあります。

これまでに色々なターンテーブルシステムを使って来た経験から云えば、そのどれもが正しく試用する為にはある程度のスキルを必要としています。殆どの場合通り一遍のラフな設置だけでは満足を得ることは難しく、それを補い本来のポテンシャルを発揮させるには適切なセットアップと適宜行うメンテナンスが必須です。良質のターンテーブルシステムは性能に関わる製品の価格やブランドによるだけではなく、的確な設置と保守から生み出されると云っても間違いではないでしょう。