Amalia Rodrigues

アマリア・ロドリゲス、ファドを聴いた事がある人でこの名前を知らぬ人など居る筈がない、とこれは私の思い込み、今の若い人には縁のない名前かも知れませんね。一度聴いたら忘れられないあの歌声はアジアの情念やセンチメンタリズムとは全く異なる哀愁を秘め、これがサウダーデだとはっきり分からせてもらえます。兎に角、好いんですよ。

何度か来日した彼女を有名にした歌で日本でも一番知られているだろう Barco Negro は、フランス映画の「過去を持つ愛情」のテーマソングとして歌われた曲だとは知っていたもののファドじゃない。って事を実は最近迄知らなかった私ですが、もうかれこれ20年程もアマリアを飽きる事無く聴いているのです。

アマリアに関しては CD にせよレコードにせよいっぱい出回っているのでよっぽど変った物じゃなければ探す苦労は何もいりません。聴きたい時にはそのレコードが何時でも手に出来るワールドミュージックには珍しい本当の大歌手なんです。私も LP と CD を合わせても10枚程しか持ってないんですけど、これで十分お腹いっぱい聴けるので全く経済的なディーバです、聴いた事が無い人はネット上にファンサイトが有るので其処で聴いてみて下さい。伴奏に使われるポルトガルギターにも注目、とてもいい味を出していてその独特の音色も○。

ファドはポルトガルの民族音楽で、アマリア・ロドリゲスもリスボン生まれのポルトガル女性です。

念の為。

2013/07/06