私の偏愛盤その5

No.5

Merodia [Victor] VIC 2367

Prokofiev
Sonata for Flute and Piano No.2
Martinu
Sonata for Flute and Piano No.1

Valentin Zverev, fl
Alexis Nasiedkine, pf

 

VituosityOfFlute

ソヴィエト連邦時代に現れ卓越した技量の持ち主ながら我が国には殆ど紹介されることもなく、現在はその消息も不明なフルーティスト、名前はワレンチン・ズヴェーレフ。家内が中古レコードショップでこのレコードを見つけ出してくる迄は名前も存在すらも知りませんでした。

御存知の様にプロコフィエフのフルートソナタはバイオリンソナタの2番として編曲されていて、演奏もそちらの方で聴かれた方が多いと思います。このレコードを聴く限りに於いてこの曲はバイオリンで弾かれるよりもやはりフルートでの演奏が、曲想として合っているように聴こえます。

この日本に於いてあまり知られていない(ひょっとして私が知らないだけかも)のフルーティストは輝かしいコンクール歴からも、その技量の高さは推し量ることが出来ます。それを証明するかの様にここに録音されているプロコフィエフ特有のリズムとメロディーは、聴いているだけですかっとする爽快感と自然の中に包み込まれる様な深い充足感にに溢れ、気持ちは見る間にプロコフィエフの世界へ持って行かれてしまいます。

そして、それを支えるピアニストのナセドキンが負けず劣らずの手練で、尚の事音楽のスケールを大きく仕上げてくるのです。これは隠れ名盤と云えるかも知れません。

このレコードの知名度は低く値段もそれなりですから、見つけた方は一度聴かれる事をお勧めします。
そんな事は無いとは思いますが、万が一お気に召さなかった場合は私が引き取らせていただきます。

ザンデンのフォノイコライザーを使ってプレーバックする場合このレコードはメロディア原盤ですが、日本ビクターのプレスなので EMI の逆極性にセットしてお聴き下さい。

2013/09/25