DS-4NB70のダブルスタックは夢を見させてくれるのか

おかげさまで 2019 年度のむくの木オーディオショーは盛況のうちに終了しました、年をとったのか裏方らしい仕事もせず会場にいただけだったのに後からじわっと来る疲れに余計に参ってしまいます。
今回のむくの木オーディオショーはザンデンオーディオシステム・ファンダメンタル・スフォルツァート・ダイアトーンの4社を招いて開催されました。当日会場でデモンストレーションに使用された機器は以下の通りです、 ZANDEN Audio System Fullset・Sfortzart  DSP-vela  PMC-norma ・CESSARO BETA II ・DIATONE DS-4NB70 ・Fundamental LA10II ・ MA10 ・ RM10Z  、順不同。
各社のデモンストレーションはスケジュール通り行われましたが、その場その場でメーカーに縛られることなくランダムな組み合わせも試みられ、日頃聴くことが叶わないであろう興味深いものでありました。
ショーの開幕は奥先生の開会の挨拶の後、ホール備え付けの超大型のホーンスピーカーCESSARO BETA II をザンデンで鳴らすところから始まりましたが、この日の私の個人的興味は専らDIATONE DS-4NB70 のダブルスタックにありました。なので他の機器については後日お話しすることにして、先ずは DS-4NB70 がどうだったかをお話ししようと思います。
今回の試みに心躍らせるあまり少し入れ込みすぎてこの日の為にスタッキング用のスタンドを試作してみたのですが、思いばかりが空回りしたようで実聴した瞬間に即 OUT 駄作でした。と云うことでデモンストレーションは正規のシングル用スタンドにセットして。
この日試聴に供されたパワーアンプは ZANDEN Model 9600 Mk2 と Fundamental MA10 の2機種。
このスピーカー今時のものなので入力は4Ωです、4Ωをパラレルで2台繋ぐとインピーダンスは2Ωになります。故にアンプは2Ωを保証してくれるものが必要になりますが、上記2機種は何れも余裕で無問題。
ダイアトーンのデモンストレーションは先ずシングルから始まりましたが、会場がこなれてきたのを見計らってダブルスタックに変更。セッティングに少し間を置いた後、音が出た途端にもう誰の耳にもはっきりと分かるほどの違いです、 DS-4NB70 のダブルスタックはドライバーが単に2倍になった効果と云うことでは収まらない音のあり方でした。
音の素性は何時も聴いている耳馴染みのある音ではありますが、音の密度が尋常ではなく瞬時にオーディオ的快感に包まれます。音の緻密さとか分解能の高さとかではなく超微粒子にも関わらず質量が増したような、有無を言わせない存在感というか凄絶を漂わせていました。
それもあってか内容の濃い長時間のデモンストレーションが続きましたが、満場のお客様もあかず聴き入っておいでになりました。
そんなこんなである種高揚した気分のままショーも終わり、後ろ髪引かれる思いで後片付け、撤収です。
「祭りの後」と言いますか以後数日店内で「あの時」を思い出しながら何時ものシステムで聴いていますと、ダブルスタックは純粋にオーディオ的快楽を追求する装置であり、音楽に多少イフェクトを感じる部分があってもそれを許容出来る人が使うシステムなのかなとの思いが頭をもたげます。
ただただ音楽に入り込んで聴いている時にはシングル使いの音の姿がしっくりくるようで、ダブルスタックに於ける超エキサイティングな音でなくても不満に思うことはありません。
でもあの音の密度感は捨てがたい!ああ悩ましい。
そして湧き出る妄想は
サブウーハーでも良いけれど、寧ろアドオン出来る NCV-R ウーハーキューブがあったらいいな、いや絶対良いと思う、其れをスタガーで出来れば 16cm よりも 25cm で。なんて。
お願いできませんかね S さん M さん H さん
2019/6/21